頑張る同窓生7:杉沼 祐治さん

杉沼 祐治さん
ドローン操縦士 「SKY VANGUARD6」 代表


世界が変わったドローンとの出会い

50 歳を迎える頃、コロナ禍もあり将来への不安を感じていた一方で、アパレルの本業とは別に「人の役に立つことをしたい」という強い思いがずっと心にありました。そんな時に出会ったのが「ドローン」です。出会いは本当に偶然で、たまたま通りかかったドローンスクールのパンフレットを見たことがきっかけでした。そこから一気に引き込まれて、はじめは趣味でしたが、空から見える景色の新鮮さに魅了され、無我夢中で学んでいくうちに、国家資格を取得して、お仕事をいただくまでになりました。仕事のご縁を通じて本当に様々なつながりができましたね。それまで不安に覆われていた私の人生が、一変したんです。


仲間とともに「笑顔」を広げたい

ドローンに打ち込む中で、同じ志を持つ仲間と出会い「SKYVANGuARD6 」というチームを結成しました。オリジナルロゴやT シャツも制作し、本格的に活動しています。活動内容は企業をはじめ、アパレルブランドやアイドルなどのPR 動画撮影、大学やイベントでのドローン講習会、そして、多摩川花火大会の空撮の依頼まで多岐に渡ります。様々な仕事をいただく中でも、特に体験会などでドローンにはじめて触れた子どもたちの満面の笑顔は忘れられないですね。その瞬間に立ち会えることが一番のやりがいです。私は体験会などで使うドローンは、安価モデルでなく必ずプロ仕様と決めています。はじめての感動を大切にしたい、それが私のポリシーですね。


「技術」と「感動」を次の世代へ

今は、大学での講義や、全国の学生や団体から声をかけていただくなど、ドローンの普及活動にも力を入れています。特に母校である名古屋学院大学で体験講義をしたときの、学生の皆さんの楽しそうな表情はとても印象的でした。講義アンケートでも、参加した大多数の学生から「楽しかった!」とうれしい反応をいただき、中には「本気でド口ーンを学びたい」とまで言ってくださる方もいて。そのアンケートは今では私の宝物になっています。これからは、国士交通省認定の講習機関を立ち上げ、安全で技術力のある操縦士を育てたいと考えています。無限に広がるド口ーンの将来性と、人を笑顔にする魅力を多くの方に伝えていきたいです。「挑戦」に年齢は関係ありません。私自身、50 歳からのスタートでした。だからこそ、自分が「やりたい」と思ったときに勇気を出して挑戦してほしい。それが必ず新しい道を開いてくれると思います。

杉沼 祐治さん

経済学部 経済学科
1994年卒業

本業であるアパレル業界で働き続けながら、国家資格「二等無人航空機操縦士」を取得。ドローンを通じて出会った仲間とともに、チーム「SKY VANGUARD6」を結成。様々な施設・企業・イベントなどのPR動画撮影や、大学でのドローン講義をはじめとした普及・支援活動を続け、現在は起業の準備へと歩みを進めている。

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